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最近 ちょっと気になった事があったので アップします
モンドセレクション受賞という食品の宣伝が特に目につきます
いったい どんな賞なのか?
化粧品やら食品まであるので ちょっと検索してみたら。。。
こんな記事が
販促会議でアイデア出しに困った時、「モンドセレクションでも獲りに行きますか?」なんて会話が昨今よく聞こえてくるようになった。そういえば、少し乱発気味な気もするぞ。その実態はどうなのだろうか?
日経トレンディネット2008年02月04日配信の記事「『モンドセレクション』って何だ?」を参考に整理すると、モンドセレクションは「食のノーベル賞」らしい。
モンドセレクションとは、ベルギーのブリュッセルに本部を置く国際的な品評機関。世界各地にある優れた市販商品の品質向上を目的として、 1961年にベルギー王国経済省と欧州共同体が共同で創設したもの。「食のオリンピック」「食のノーベル賞」に例えられるように、 商品の品質に関するコンクールとして最も歴史のあるものだと言われている。
審査は自費参加の商品のみに限られる
審査は毎年行われ、一般に市販されている製品を対象に、自身で参加した製品に限られる。審査料は、1製品ごとに1100ユーロ。7月8日時点の為替レートが 1ユーロ=111円なので、日本円に換算すると12万円強かかるわけである。
厳正かつ非公開なプロによる絶対評価
審査のジャンルはビール・菓子・タバコ・美容などのカテゴリから、さらに100以上のグループに分かれており、それぞれを各分野で活躍する、確かな専門的知識とその高い能力を認められたスペシャリストらが行う。
採点の詳細は非公開だが、審査によって得られた総合得点の平均点に応じて、90点以上で最高金賞、80点以上で金賞、70点以上で銀賞、60点以上で銅賞が授与される。つまり、評価基準を満たせば複数の商品でも受賞することができるわけだ。
日本から出品した食品の8割が入賞している
日経MJ2008年11月14日号の記事を出典として編集されたWikipediaには、「本認証は相対評価ではなく絶対評価を用いているため、定められた技術水準を満たした商品にはすべて認証が与えられる。特別金賞は2006年以降毎年50点以上の日本製品に与えられている。なお国際的には、ほとんど無名である一方、日本国内で近年急激に知名度が上がったため審査対象品の5割が日本からの出品という状態にある。さらに、日本から出品した食品の8割が入賞している」と記されている。
実際のところはどうなのかと、モンドセレクション公式Webサイトを閲覧してみた。「2010年度は、19カ国178企業から出展された292強の商品がインターナショナルハイクオリティートロフィーを受賞しました」と記されているが、「ダイエット並びに健康食品」分野では、受賞した15社のすべてが日本企業。「チョコレート、製菓ならびビスケット」分野でも、受賞した26社中25社が日本企業。「毎年80カ国以上から2200に及ぶ商品がモンドセレクションにて評価される」と表記されているものの、日本企業が寡占しているのがその実態である。
この実態を好意的に解釈すると「日本の食品のほとんどは、世界の品質基準を常に満たすようにできている」わけである。誇らしいことである。
ほめられ方に見識を
しかし、販促のアイデアに困ったからといってモンドセレクションを販促ネタとして獲得し、国際=権威に弱い日本人の弱みにつけ込んだ販促キャンペーンを仕込むのは、どうなのだろうか? それって、モンドセレクションの悪用である。
ちなみに、楽天市場で「モンドセレクション」と検索すると7062件が候補に上がる。うっ!、「食のノーベル賞」にしては多すぎる……。
さらに調べていくと、日本には、「モンドセレクションへの出品を代行するビジネス」なるものがあることが分かる。日本の食品の品質の高さを世界に広めるための事業であるので「ありがたい」わけではあるのだが、こんなビジネスが成立しているのは、日本だけなんだろうと思うと複雑な気持ちである。
日本の企業も消費者も、「ほめられ方」についてもう少し見識を持つべきである。ホメホメビジネスは、いつかきっと、どこかで恥ずかしくなる。
追記
最近「おれおれ詐欺」ならぬ「ホメホメ詐欺」という事件が日本では頻発しているらしい。何でも俳句や絵画などをたしなむご高齢の方をターゲットにして電話をかけ、作品をほめちぎって、「雑誌などに掲載しましょう」と持ちかけ、後で多額の請求をするというもの。「おれおれ詐欺」よりたちが悪い気がする。ヒトはほめられると弱い。確かに、財布のひもが緩む。そして、結果的には「お恥ずかしい次第」なので、事件にならない……。犯人の思うつぼなわけである。(中村修治)
思うところは人それぞれであるが 賞をお金で取って 販促に利用しているようにも感じる 消費者としては 賢く選択眼を持ちたいものである。